大学、関係ステークホルダー、市民が連携して復興の森づくりに取り組むプログラムを開始しました(2014年10月4日)

兵庫県立大学と宮城大学の両校では、一般社団法人「未来への森」と協働して「石巻復興の杜育み人養成講座」の取り組みを始めました。ここでは、その第一回の様子をご紹介します。

さる10月4日、石巻市において兵庫県立大学・宮城大学両校が、地元の一般社団「未来への森」と協働して開催する「石巻復興の杜育み人養成講座」の第一回が開催されました。

この講座は、震災で大きな被害を受けた石巻の(一社)「未来への森」による、復興まちづくりに年々大きく育つ木々の緑を活かしたいという構想に、阪神・淡路大震災の復興まちづくりに緑を通じた支援実績を持つ兵庫県立大学と地元で復興支援に取り組む宮城大学が呼応し、連携して開催することになったものです。

講座では、今後復興のまちづくりに必要となる樹木緑化が、地元石巻の郷土の遺伝子を持つ苗木で行われることを目指し、石巻で樹木の種、どんぐり、挿し穂などを採取し、それを苗木に育てていく、いわば「郷土樹木の里親」を育成していきます。

石巻の復興まちづくりにおいては、甚大な被害を受けた南浜地区に復興祈念公園の構想が検討されるなど、今後数多くの植栽樹木が必要となってくることが予想されます。
それを、単に他の地域から購入した苗木でまかなうだけではなく、地域の人々に昔から親しまれてきて、その地域の環境にも適した地元の樹木を育てることによって、地域の環境にも地域の人々の気持ちにもマッチした復興の杜づくりを、地域の人々自身の手によって進めていこうとするものです。

講座は、両校スタッフ、宮城大学学生、地元の応募者の皆さん約20名の参加を得て、まずは(一社)未来への森 理事長 古藤野靖さんからの開講のご挨拶をいただきました。

その後、阪神・淡路大震災の震災後、自らも自宅全壊の被災を乗り越えて、復興のまちづくりに木々の緑を取り入れるべく「神戸ドングリネット」を立ち上げられて活動されてきたマスダマキコさんの講話をお聞きしました。

「未来への森」古藤野理事長の開講あいさつ

「未来への森」古藤野理事長の開講あいさつ

神戸ドングリネット、マスダマキコさんの講話

神戸ドングリネット、マスダマキコさんの講話

沼倉さんからの郷土樹木の種の講義

沼倉さんからの郷土樹木の種の講義

実際の種・ドングリの観察

実際の種・ドングリの観察

実際に種やドングリをしげしげと見る機会は意外に少なく、受講生の皆さんも意外な驚きがあり、また、実際に植え付けの段階になると、芽吹き、育ちへの大きな期待がふくらむのか、一気に作業が活気づきました。

苗床の準備開始

苗床の準備開始

学生らも参加して土づくり

学生らも参加して土づくり

苗床のセット

苗床のセット

みんなで種まき

みんなで種まき

 次回は、市内の市民の森に自然観察会を行いながら、種やドングリの採取に向かいます。そして、苗床をたくさんつくり、それをみんなで育てていく作業が始まります。

数年後には、その苗が市内のまちづくりや緑化の現場で活用されるとともに、その活動を通じたコミュニティが育まれていくことが期待されています。

今後も、この活動はこのサイトで紹介していきたいと思います。