コミュニティ・プランナー(CP)育成プログラムの初年度講義である「CP概論」を2014年度に受講した学生たちの声を集めました。

コミュニティ・プランナー(CP)育成プログラムの初年度講義である「CP概論」を2014年度に受講した学生たちの声を集めました。

松元 遼平 さん(経営学部)

神河町・砥峰高原の美しさに魅了

正直に申しますと、新入生に対するガイダンスの際に見た砥峰高原の美しさに魅了され、受講をほぼ決定しました。
また、この講義を受講するために特別授業料のようなものが発生しなかったのも大きいです(※1)。
他に受講決定を後押しした要素は、3年間の授業を受けることでコミュニティ・プランナー・アソシエイトとしての称号がもらえること(※2)、宮城大学という他大学との交流があること、本校の他学部学生との交流があることなどが挙げられます。

(編集者注)
※1:フィールドワークなどを実施する場合、現地での実費(食費・宿泊費)が発生する場合があります。
※2:CPプログラムを3年間受講した学生には、「コミュニティ・プランナー・アソシエイト」の称号付与を予定しています。ただしこの称号は仮称です。

多様な観点、知識、それらを結合するマインドの必要性を実感

受講してよかったと思う点は大まかに分けて3つあります。

一つ目は、他学部学生と、おしゃべりではなく「議論」ができる点。
大学に入学してまだ半年近くしかたっていませんが、学部と学部の隔たりといいますか、学部それぞれの独立性を感じています。この独立性は、入学当初は必要なものであると思っていましたが、学部が違う学生間での公的な交流を大学側が提供してほしいとも思っていました。そのため、先ほど述べたように他学部の学生と交流できるというCP概論を受講しようという意志が強くなったのです。

実際に講義を受けていくと、まず、自分が経営や経済方面に偏った思考をしていることに気が付きました。CP概論の授業では、学生それぞれがしっかりと自分の意見や考えを話すことが求められます。また、その意見や考えにはその人の考え方が現れます。経済・経営・環境・看護と様々な学部の学生の意見を聞くことにより、自身の考え方そのものを確認でき、また様々な人の意見や考え方を知ることができました。

二つ目は、課題解決の事例として扱っているフィールドに実際に行けた点。
私たちは二回目の講義の際に、丸一日かけて、神河町を見て回りました。そこで様々な物を見て、様々な感情や意見、疑問を抱きました。この二回目の講義があったおかげで、神河町の問題をぐっと身近に感じられ、そのため解決策を考えるその後の講義の具体性や現実味が増しました。

地域課題、つまり地域で改善すべき要素が複雑に絡み合っている事実が、現場に行ったことによってより明確になり、それがゆえに解決策を考えることはより難解でした。しかし、やりがいのあるものでした。教室に行って講義を聴くタイプの授業で身に付く能力とは違った能力を鍛えられたと思います。

三つ目は、違う学部の教授方の講義を聴けた点。
先ほども申しましたように、大学の学部はそれぞれ独立しており、学部で行われている講義の種類も、その専門領域に集中しています。私であれば普段は経営、経済に関連した講義を受けています。そのためにこの大学のこの学部に入学したのですから、当然といえば当然です。

しかし、CP概論で様々な教授方の講義を受けてからは、他の学部系統の講義をもっと受けるべきだと感じました。神河町の課題は簡単に解決できるものではなく、その解決の糸口をつかむためには、様々な観点と知識、またそれらを結合するマインドが必要であることを痛感しました。私たちが大学を卒業した後直面する問題が、神河町の課題のように一筋縄ではいかないことは容易に想像できます。その際にこのCP概論の経験は十分に生かすことができるでしょう。

CPプログラムの受講は、地域課題解決に向けた第一歩

前述しましたように、地域課題の問題解決はそう簡単にはいきません。現在、深刻な地域課題に立ち向かっている方が真剣に「地域の安楽死」を考えていらっしゃるなかで、そう簡単に素晴らしい解決法を考案する事はできないでしょう。

しかし、私達がこのCP概論の講義に参加していることや、講義のなかで問題を抱える地域を訪問したことは地域課題を解決するための第一歩であると思います。これからもCP概論の講義を受け、知識や能力を身に付けて少しでも地域復興に尽力したいと考えています。